YouTubeでの配信サイズ・フレームレート・ビットレートの設定を見直す

目次

PCスペックからYouTube用の設定値を確認する

グラフィックボードとCPUとメモリから参考となる解像度・フレームレート・ビットレートの設定値を表示する簡易診断です。詳しくはロジックも記載しているので確認してみてください。

注意事項
  • グラフィックボード・CPU・メモリから想定される参考値です。確実性のあるものではありません。ロジックも公開しているので、合わせて確認してください。
  • Windowsマシンでの設定となります。
  • トラッキングソフト等のモデル表示のみを想定しており、高負荷のゲームなどを行う場合は、設定値を下げる必要がある場合もあります。
  • CPUの範囲を一定の世代にし、簡略化する為にモデルナンバー(クロック等)を排除しています。
  • スピードテストは自分が配信をする曜日や時間と同じタイミングでテストした結果を入力してください。

その他の詳細設定

項目名設定値
レート制御CBR
キーフレーム間隔2s
音声ビットレート128kbps
配信ではこれ以上は設定しても意味がないです
プロファイルhigh
GPU0
Look-aheadOFF
マルチパスモード2パス (1/4解像度)
ゲーム時などは1パス等でも可能
プリセットP6:Slower
NVIDIAのグラフィックボードの場合のみ
環境視覚チューニングON
最大Bフレーム2

CPUの調べ方

  • Windows 11
    [設定]アプリを開き、[システム]-[バージョン情報]画面を開きます。
  • Windows 10
    [Windowsの設定]アプリを開き、[システム]-[詳細情報]画面を開きます。

メモリの調べ方

  • Windows 11
    スタートボタンをクリックして「設定」→「システム」→「バージョン情報」と進むと、プロセッサや実装 RAM、バージョンなど、スペックが表示されます。
  • Windows 10
    スタートボタンをクリックして「システム」を選択すると、「実装 RAM」の横に表示されている「XXX GB」が、搭載されているメモリの容量です。

回線速度の調べ方

配信はデータをYouTubeに送信する為、アップロード速度を調べて入力してください。

OBS配信設定のロジック説明

以下のロジックに基づいて推奨設定を算出しています。

  1. ハードウェアの互換性チェック
    • Intel CPUとAMD内蔵グラフィックスの組み合わせ、またはAMD CPUとIntel内蔵グラフィックスの組み合わせは互換性がないとみなし、エラーを表示します。
  2. 利用可能な帯域幅の計算
    • 入力されたアップロード速度の60%を利用可能な帯域幅として計算します。
    • この値をkbps(キロビット/秒)に変換します。
  3. 初期設定の決定(GPUに基づく)
    • NVIDIA RTX 4000/3000シリーズ、AMD RX 7000/6000シリーズ
      • 解像度:1920×1080 (FHD)
      • フレームレート:60fps
      • ビットレート:8000~10000 kbps
    • NVIDIA RTX 2000シリーズ、GTX 1000シリーズ、AMD RX 5000シリーズ
      • 解像度:1920×1080 (FHD)
      • フレームレート:60fps
      • ビットレート:6000~8000 kbps
    • Intel Arc系、Iris系、Radeon Vega系、Radeon 600M/700M/800M系
      • 解像度:1280×720 (HD)
      • フレームレート:30fps
      • ビットレート:3000~4000 kbps
  4. CPU based on 設定の微調整
    • Intel Core i5またはAMD Ryzen 5の場合
      • フレームレートを30fpsに下げます。
      • 1920×1080 (FHD)の場合、ビットレートを6000~8000 kbpsに調整します。
  5. RAM based on 設定の微調整
    • 8GBの場合
      • 解像度を1280×720 (HD)に下げます。
      • フレームレートを30fpsに設定します。
      • ビットレートを3000~4000 kbpsに調整します。
  6. 利用可能な帯域幅に based on 調整
    • 帯域幅が推奨ビットレートの下限より低い場合
      • 2000 kbps未満
        • 解像度を854×480 (480p)に下げます。
        • フレームレートを30fpsに設定します。
        • ビットレートを1500~2000 kbps(または利用可能な最大値)に調整します。
      • 2000 kbps以上
        • 解像度を1280×720 (HD)に設定します。
        • フレームレートを30fpsに設定します。
        • ビットレートを2000~4000 kbps(または利用可能な最大値)に調整します。
  7. 最大ビットレートの制限
    • 推奨ビットレートの上限を10,000 kbpsに制限します。
  8. エンコーダーの選択
    • NVIDIA GPU:NVENC (NVIDIA)
    • AMD GPU:AMF (AMD)
    • Intel GPU:QuickSync (Intel)
    • 上記以外:x264 (CPU)
  9. 警告メッセージ
    • 利用可能な帯域幅が1500 kbps未満の場合、YouTubeの最低ビットレートを下回るため、配信が難しい可能性があることを警告します。

解像度とFPSからスペックを探す

最低限のスペック

解像度CPUGPURAMストレージ
2160p/60fpsIntel Core i9-10900K
AMD Ryzen 9 5900X
NVIDIA GeForce RTX 3080
AMD Radeon RX 6800 XT
32GBSSD 1TB
2160p/30fpsIntel Core i7-9700K
AMD Ryzen 7 3700X
NVIDIA GeForce RTX 2070 Super
AMD Radeon RX 5700 XT
16GBSSD 512GB
1440p/60fpsIntel Core i7-9700K
AMD Ryzen 7 3700X
NVIDIA GeForce RTX 2070 Super
AMD Radeon RX 5700 XT
16GBSSD 512GB
1440p/30fpsIntel Core i5-9600K
AMD Ryzen 5 3600
NVIDIA GeForce RTX 2060
AMD Radeon RX 5600 XT
16GBSSD 512GB
1080p/60fpsIntel Core i5-8600K
AMD Ryzen 5 2600X
NVIDIA GeForce GTX 1660
AMD Radeon RX 580
16GBSSD 256GB
1080p/30fpsIntel Core i5-7500
AMD Ryzen 5 1600
NVIDIA GeForce GTX 1650
AMD Radeon RX 570
8GBSSD 256GB
720p/60fpsIntel Core i3-8100
AMD Ryzen 3 2200G
NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti
AMD Radeon RX 560
8GBSSD 256GB
720p/30fpsIntel Core i3-7100
AMD Ryzen 3 1200
NVIDIA GeForce GTX 1050
AMD Radeon RX 550
8GBSSD 128GB

オススメのスペック


解像度
CPUGPURAMストレージ
2160p/60fpsIntel Core i9-12900K
AMD Ryzen 9 5950X
NVIDIA GeForce RTX 4090
AMD Radeon RX 7900 XTX
64GBSSD 2TB NVMe
2160p/30fpsIntel Core i9-11900K
AMD Ryzen 9 5900X
NVIDIA GeForce RTX 4080
AMD Radeon RX 7900 XT
32GBSSD 1TB NVMe
1440p/60fpsIntel Core i7-12700K
AMD Ryzen 7 5800X3D
NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti
AMD Radeon RX 6800 XT
32GBSSD 1TB NVMe
1440p/30fpsIntel Core i7-11700K
AMD Ryzen 7 5700X
NVIDIA GeForce RTX 3070
AMD Radeon RX 6700 XT
32GBSSD 512GB NVMe
1080p/60fpsIntel Core i5-12600K
AMD Ryzen 5 5600X
NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti
AMD Radeon RX 6700 XT
32GBSSD 1TB NVMe
1080p/30fpsIntel Core i5-11600K
AMD Ryzen 5 5600G
NVIDIA GeForce RTX 3060
AMD Radeon RX 6600 XT
16GBSSD 512GB NVMe
720p/60fpsIntel Core i3-12100
AMD Ryzen 5 5600G
NVIDIA GeForce RTX 3050
AMD Radeon RX 6600
16GBSSD 512GB NVMe
720p/30fpsIntel Core i3-10100
AMD Ryzen 3 3300X
NVIDIA GeForce GTX 1660 Super
AMD Radeon RX 5600 XT
16GBSSD 256GB

動画での解説

動画内で使用した資料

運用しながら最適な設定を見つけてください

OBS自体のバージョンやYouTube側の更新によって、おすすめの設定や必要なマシンスペック等は常に変化する場合があります。設定してから半年~1年に一度の感覚で、設定が変わっていないか確認するとよいと思います。

また、FPSなどの高負荷なゲームなどをする場合は、オススメの設定では動かなくなる場合もありますので、実際に配信をする前に、テスト配信をしてみるなどして、実際に動くかどうか、確認してみてください。

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この記事を書いた人

SPiCaの作詞・ジャケット、ロゴデザイン。 GARNiDELiAの「HystericBarret」のタイトルロゴ・MV。桐生ココのオリジナル曲、 「weather hacker☆」のタイトルロゴ・MV。VTuberグループBees ProjectとVesperのプロジェクトサポート。 わんコメのデフォルトテンプレート「cool-pop」「QuickStarter」など。おはようVTuber・おやすみVTuberのロゴ発案、絶対推せ素材など。

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